「多様なプロモーション活動を展開し、ミッションの達成に貢献する。スポーツを通じてサポーターとの新たな交流の機会を創造する」。日本を代表するアスリートを多く輩出している日本体育大学には、競技者とは違った関わり方で、スポーツ界を盛り上げるサークルがある。
日本体育大学スポーツマネジメントサークルは、子どもから大人まで、さまざまな人が楽しめるニュースポーツを主に扱いながら、スポーツの文化的価値を高める活動を行っている。「日本体育大学というと、ごりごりのスポーツ部を想像されると思いますが、ここはサークルで……」。スポーツマネジメントサークルが抱えていた課題解決にANYTEAMが一役買った。
半強制的に週6日の部活動を行う体育会・運動部とは違い、ほとんどの大学サークルは出席に強制を伴わない。そこがサークルの良さ・メリットでもあるが、顧問を務める佐野昌行准教授は運営する上で難しさを感じていた。スポーツマネジメントサークルは週に1、2回、イベントがあれば土日も集まって活動。メンバー参加の可否の把握が課題点だった。
「スケジュール管理は大事だと感じていました。土日の試合や他の活動、普段は火・木なんですが、授業の実習やプロジェクトの進捗次第では休みになることもあり、はっきり決まってなかったんです。そうなると予定が曖昧に。その点で調整する必要があると思っていました」
「他の部活とは違って、『今日、誰が来れる?』みたいな感じで、日々ここにいるメンバーが変わります。そうなると、やはり事前の出欠管理が大事になってくるんです。これまでは、その辺りがはっきりしていなかったのですが、ANYTEAMのカレンダー機能でメンバーの出欠が見やすくなりました。とても助かりましたね」
スポーツマネジメントサークルは今回、機能が制限されたテストアプリを試用した。使いながら、「こんな機能があればいいな」と感じていたものがあったようだが、今年3月のアプリリリースで、それらが全て叶えられた。「サークルのメンバーの中には、プロジェクトを兼任している学生がいる。プロジェクトごとにグループを分けられるのはいいですね」。佐野先生はメッセージ機能の活用で、サークルの活性化を図るという。
さらに、写真・動画共有機能に関心を寄せ、「サークルでInstagramを運営していて、写真を撮った人が欠席すると、広報係がどの写真を発信していいかわからなくなり面倒なことがありました。とりあえずANYTEAMに写真を全部入れておけば、それを勝手に広報係が見て良いものを選別できる。便利になりそうですね」と期待を膨らませた。
ANYTEAMは今後も改善を続け、進化していく。それを聞いた佐野先生は「大学スポーツの観点から言うと、試合の戦績や授業の成績なども管理ができるようになるといいですね」とアドバイス。「UNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)が『ある程度勉強をしないと試合に出れない』というような、アメリカ式のやり方を広めようとしているようなので、取得単位が把握できるようになると顧問・学生の両者にとって助かると思います」と、スポーツマネジメントの専門家としての見解を示してくれた。